ニードル

今年の夏は、保育園のお祭りや、
実家の草取り、父の新盆など、
暑い中バタバタ頑張っていたら、
双子から「手足口病」のウイルスをいただいてしまいました。
子どもたちはすぐ治りましたが、
大人は重症。
二晩、9度を超える熱が出て、
40度を超えた時は、
蒸し暑い夜だというのに、
羽毛布団をかぶるほどの寒さ。
我ながら驚いてしまいました。

昨晩、解熱剤でやっと熱を下げ、
小康状態に。
これから発疹が出るらしいですが、どうなることやら、初体験です。


不思議と病の時に意識するのが、
自分の身体。
目や腕、背中、足に痛みがくると、
「ああ、そう、ここが私の目、2つあるよ」とか、
「足は頭からずいぶん離れているな」とか。
普段は意識していないので
「ああ、このパーツはこの辺にあったのだっけ···」と、
場所を感覚的にとらえてみたり。
まあ、そんなことでも考えないと、
辛くて仕方がないというだけなのですが···


目。
大事にしないといけません。
私の目は有り難いことに、
まだ老眼がはじまらず、
ニードルで描く細い線も、
近くではっきり見えます。
細かい描画もこの目があってこそ出来ること。



目と手とニードルで、絵を作っていきます。

ニードルは主人が作ってくれた手作りニードル。
今の私の仕事との相性が大変良く、
愛用しています。
それと、出番は少なくなりましたが、
版画を始めた頃から使っているニードル。
父が使っていた新日本造形のニードルでしょうか···

手作りのニードルを使って思うことは、
道具は表現に影響するということ。

作家にとって、道具は大切なものですね。












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水銀ノ猫 岩田圭音

版画ノヨウナ装身具