ヨーロッパ中世のタペストリーが語られる時、必ず挙げられるのが、
『貴婦人と一角獣』。
何年か前に六本木の新美術館でも展示があり見に行きました。
貴婦人と一角獣の魅力は、mille - fleurと呼ばれる「千花模様」。
様々な花や植物が一面にあしらわれ、その間に兎や鳥などの動物が点在しています。
ルネサンス期の絵画にも、
例えば聖母子像の足元に描かれてる草花にも大変魅力がありますが、
タペストリーのそれは、また別の魅力があります。
美しい花園にいる動物たち、
静かに隠れているようでもあり、
そこで満足に暮らしているようでもあり、
いずれにしても、
花園の中にいるというその情景が、
ずっと頭の片隅にあり、
ある時「花園」シリーズのブローチになりました。
真鍮と洋白、金と銀、
「金の花園」と「銀の花園」。
猫、鹿、丸鳥、水鳥がいますが、兎や羊などのデザインも追々考えてみようと思います。
水銀ノ猫 岩田圭音
版画ノヨウナ装身具
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