ブログに、
作品についてのみ書こうと思っても、
すぐに「筆が進まず状態」に陥ってしまうので、
このブログでは、
自分の好きなものやことなども書いてみよいと思います。
版画家でどんな作家が好きか?
と聞かれて答えるなら、
まずはフィリップ·モーリッツ。
上の写真は、
自分で持っているモーリッツの作品です。
上の作品に限らず、モーリッツ作品の独特の世界観に惚れています。
モーリッツはビュラン彫り(直接銅板に彫る技法)。
エングレービングと言いますが、
かなりの技術を要する技法です。
私もチャレンジしたことはありますが、
満足のいく作品には到底なりませんでした。
モーリッツの作品、
画集で見ていても、細かいところまでは見えません。
実際の作品を見ると、
それはもう、素晴らしくシャープでありながら繊細な線のパレードなわけです。
初めて本物を見た時は、
その線の凄さに鳥肌が立ちました。
高い技術を持っているからこそ、
あの独特な世界が描けるのでしょう。
モーリッツの作品に多く見られる
鬱蒼と生い茂る植物、
捻れたような雲と、そこからのぞく月···
先日実家の庭の草取りをしている時、
草を抜きながら、
「このあたりはモーリッツの版画みたい···」
と思ったり、
夜、月が雲の陰に隠れて、雲が透けて見えていると、
「わぁ、モーリッツの絵みたい···!」と思ったり。
つまり、自然の中にモーリッツの作品を探してしまうほど、
私はモーリッツが好きなのです。
水銀ノ猫 岩田圭音
版画ノヨウナ装身具
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